火山の噴火は地球内部のエネルギーを感じますね。さて、このへんで地球の内部について見てみましょう。

地球のつくり(参考)

地球の内部はどのようになっているのか、カンタンに紹介します。
地球の構造はよく「半熟ゆで卵」にたとえられます。
大きく分けて「地殻」「マントル」「核」からできています。

外核と内核からなっている
 主成分
 内核…固体の鉄 外核…液体の鉄
 温度約6000℃

マントル…固体の岩石
 上層部が一部高温のため
 やわらかくなっている

 最上部のかたい岩石部分が
 プレート  

地殻…海や陸地がのっている
     ところ
 岩石でできている
 地球規模で見るととてもうすい層

プレートの移動

ハワイが1年間に約8cmずつ日本に近づいています。海や陸地をのせたまま、プレートがゆっくり移動しているからですね。
プレートが移動するという考え方を「プレートテクトニクス」といいます。

プレートは海嶺から生まれ、移動し、海溝にしずんで消失する

プレートの一生(参考)

海嶺(長い海底火山)
プレートのふき出し口
海溝(深い海のみぞ)
プレートの終点
1.プレートが移動するため、地殻が割れる
2.すきまを埋めるようにマグマが流出
3.海水で冷えて溶岩は新しい地殻になる
4.マグマ(液体部分)が抜けたマントルは新しい
 プレートとなる
5.新しいプレートはマントル上を移動していく
1.水をふくんだ海洋プレートがしずみこむ
2.高圧のためマグマがしぼり出される
 (マグマの発生)
3.しずみこんだプレートはマントルの一部と
 なり消失
 ※2はマグマ発生の有力なひとつの説です。

世界にどんな海嶺や海溝があるのか見てみましょう。
東太平洋海嶺
大西洋中央海嶺日本海溝の名前を覚えておくといいです。

順番にラジオボタンをクリックしてみてください。

太平洋や大西洋には
 長い海嶺が続いています。
 ここからプレートが生まれ、
 海溝に向かって移動して
 いきます。
 日本のすぐ東側にも深い
 海溝がのびています。
 そしてプレートは海溝に
 落ちていき、なくなります。

海嶺からプレートができ、
 海溝にしずむことから、
 プレートの形が想像でき
 ますね。

(参考)
アメリカプレートを南北に分けて、プレートは7枚とされています。(図は資料を見ながら描いたので、あまり正確ではありません。)
現在このようにプレートが動いているということは、逆に考えると、大昔には1つの超大陸が割れて今の世界になったと思われますね。
約3億年前には地球の大陸は1つだったそうで、その大陸は「パンゲア」と呼ばれています。2億年前に分裂し始めたらしいです。

プレートの移動により引き起こされること

以下の3つをおさえましょう。

1.大地震の発生

プレートが閉じるところは地震多発地帯です。
プレートがぶつかりあい、巨大な力がはたらき、岩石がひずみに耐え切れなくなって壊れたときに地震が起きます。

日本はとくに東西からプレートの
移動による圧力を受けていて、
内陸の岩石が壊れやすい状況
です。(直下型地震)

海溝型巨大地震のしくみ

2.大地の変動

プレートどうしがぶつかりあって大陸どうしがくっつくときもあります。
インドがオーストラリア沖から移動してきてユーラシアプレートにぶつかって大地にしわができて(しゅう曲)ヒマラヤ山脈ができたことは有名です。
日本の伊豆半島も衝突によって合体したものです。
また、日本列島自身もプレートの運動により、このような長い形に作られたそうです。

3.火山活動

プレートがもぐり込むところやプレートがつくられるところにマグマが発生し、火山活動の原因になります。

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